10月16日読了時間: 3分「幸吉伝記」館長のブログ181御木本幸吉の伝記については本欄の107「阿波幸異聞」で取り上げたことがあった。もう削除されてしまったので、かいつまんで言うと、知る限りで一番古いのは明治41年の『天才乎人才乎 現代実業家月旦』。幸吉の活躍を紹介した初期の本だが、その内容は今日知りうる話とはずいぶん違う。たと...
9月3日読了時間: 4分「人、真珠を歌う」館長のブログ180津市の三重県総合博物館で開催された「パール展」の一環で講演の機会が与えられた。真珠博物館設立の経緯やコレクションの成立などを主軸に、様々な角度から人と真珠の関わりを紹介したが、その中で「人、真珠を歌う」と題して、主に歌謡曲の歌詞で真珠がどのように扱われたかを取り上げた。以下...
8月2日読了時間: 3分「半泥子と幸吉」館長のブログ179島内施設の配置図で、御木本幸吉記念館は真珠博物館の反対側に位置する。そのせいか、足を運ぶ方は残念ながら多くない。幸吉の一生を様々な資料と共に時系列で展示しているので、時間に余裕のある方にはお勧めしておきたい施設だ。展示室の最後のケースには、知る人ぞ知る、川喜田半泥子の作品が...
6月28日読了時間: 4分「岐阜」館長のブログ178梅雨の時期なのに晴天が続く6月下旬、鮎を食べるため岐阜市に向かった。昼に名鉄岐阜駅に到着。町を歩くと道路沿いにバルのような蕎麦屋を発見、表の看板メニューを検討、小鮎の冷たい蕎麦を注文する。待つことしばし。綺麗な蕎麦の上に中指ほどの鮎を並べたお椀が出て来た。柑橘の香りと軽く炊...
6月2日読了時間: 3分「新しい展示品」館長のブログ177令和5年度企画展の「地球儀と夢殿」は多くの来館者の眼を惹きつけているようだ。開幕して一年。改めて実感したのは、二階展示室で常設していた大型工芸品の魅力を充分にご堪能いただくにはこれだけの場所と解説が必要、ということだった。考えてみれば、二階展示室の狭い場所に置くのに無理があ...
5月3日読了時間: 5分「瑞鳳扇と軍配扇」館長のブログ1764月20日から津市の三重県総合博物館で「パール 海の宝石 神秘の輝き」展が始まった。同博物館開館十周年記念企画の第一弾である。国立西洋美術館、国立歴史民俗博物館ほか国内の博物館が所蔵する、真珠を素材に用いた作品を集めた展覧会だ。当館からも60点ほどのジュエリーを出展している...